想い箱

想い箱

好きを詰め込んだ宝箱

雅志の20年に想いを馳せる-初めて恋をした日に読む話-

『初めて恋をした日に読む話』最終回が先ほど放送されました。

 ドラマを見る中で揺れたりはしたけれど、私はやっぱり雅志が好きです。不器用だけどまっすぐで、順子への愛に溢れてて。

 『20年間』。ほぼ私の年齢と一緒です。一人の人生分、一人の人を愛せるって今の私には想像がつかないけれど、いろんな想いで順子の隣にいたんだろうなぁ。

 また「従兄弟」って立ち位置が絶妙ですよね。ほぼ家族だし、恋愛関係として見られないのもよく分かる。もし振られても縁はそんな簡単に切れないし、なかなか言うタイミングもなかったんだと思います。後半のほうで出てくる「男として無色透明」という表現も絶妙すぎてとても切なくなりました。

 そんな雅志も、ユリユリが現れたことによって、20年間の想いが、ぽっと出の無敵ピンクにかっさわれそうになって事態が急変していきます。また、唯一順子に告白したヤンキー山下くんもでてきたりして。

 順子はド鈍感だから、雅志の想いには微塵も気がつかないし笑。雅志もなんかずれてるとこがあって、空回りしたりして。でもそこが微笑ましくて愛すべき存在です。なにより順子のことを一番理解していますよね。

 私が、雅志のことを好きなのはそのまっすぐな想いはもちろんなんですけど、「絶対に他人をけなしたりしないところ」です。

 順子が受け持っている生徒がユリユリだと分かった時も、ユリユリの順子への気持ちを知った時も、普通だったらピンク色の髪のことを非難したり、順子に近づかないように陥れようとしたりいくらでもできると思うんです。

   でも雅志はそんなことは絶対にしないし、素直にユリユリを応援してくれます。ユリユリは雅志に支えられた面も大きかったんじゃないかな。ユリユリの順子へのもどかしい気持ちも全部受け止めて優しいアドバイスをしてくれる。こんな良い男がこの世にいるのかと思うほど。

 そんな雅志の告白のシーンは「遂に...!」という気持ちになりました。いっつも約束すっぽかされて空振りしてたので「好きだ。誰にも渡したくない。」という20年間ずっとずっと秘めてきた言葉をやっと言えて、こっちまで解放感というかやっと言えたねという気持ちにさせられました笑 

 他の人にはスマートに対応できるエリート商社マンなのに、順子のことになると途端に不器用になる。順子が自分のことを考えてくれるだけで泣きそうなぐらい嬉しそうにしてて、もうそんな顔されたらさらに応援せずにはいられなくなります。

 だから順子に振られたとき、話の流れ的に分かっていたとしてもなんか悲しすぎて、ぽろぽろ涙でてきて笑

「初めて好きになったのが順子でよかった。20年間、笑ったり落ち込んだりできて幸せだった。」

 20年間、順子の苦しむ姿や挫折もひっくるめて一番近くで支えてともに歩んできて。立場とか無しにして、雅志は、大好きな人の傍にいられるだけで幸せだったんだろうなと思います。3人の中では一番順子のこと独占できてるしね。

「順」って特別な呼び方で呼ぶ貴方の声が、目がいつも優しくて、いざという時に頼りになる貴方が頼もしくて、最初から最後まで私は貴方の虜でした。

 雅志の笑顔も不憫なとこもいざという時頼れるとこも西大井との笑っちゃう絡みもきっと忘れないと思います。今期のドラマで1番の最高の男です。雅志の未来に幸あれ。

 

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