想い箱

想い箱

好きを詰め込んだ宝箱

美しい彼-この気持ちを表せられる言葉を私はまだ知らない-

 美しい彼のドラマが良すぎてだいぶ引きずっている237です。

 2021年最後に良い作品を見せてもらいました… 日本の実写BLも色々と見てきましたが、美しい彼が一番といっても過言ではないくらい良かったです。

 ドキドキして、苦しくて、美しくて、可愛くて、愛おしくて感情持っていかれました…久しぶりに胸がじりじり痛くなる感じを味わいました。

 今も見返しながら書いてるんですが、最終話終わってから1話から見るとまた色々と違って見えて平良も清居もまじで可愛すぎて頭抱えるレベルです。笑

 原作のキャラ設定・内容、ドラマの6話という範囲内での原作を改変した脚本、キャスティング・演技・主題歌どれも良い!本当に良い!

 ドラマ見る前は原作未読だったのですが、4話の最後でモノローグが清居に変わった時に自分の中で最高の展開すぎて、もう衝動を抑えきれなくて続編含めた既刊分全部電子で買って即読みしました。読んでない方にはぜひ読んでいただきたいです。相変わらずの平良に振り回される清居の可愛さ、そして互いに影響を受けて成長する2人の物語が見れますので本当におすすめです!ピュアな物語も可愛いけど少し物足りない、かといってドロドロし過ぎているのも見ていて辛い。美しい彼は私のドツボにはまる良いぐらいの拗らせ具合でした。

 何が良いって、お互いにどうしようもないくらい一途でお互いに大好きだから誰の入る好きもないんですよね。そしてお互いに初恋だから過去の男とかでやきもきすることもない。2人だけの世界を思う存分に堪能できるんです。

 最初は好かれてるから余裕持ってた側がいつのまにか相手のことズブズブに好きになって乱されてるの堪らん…両想いなのに平良が謎の信念突き通すから拗れに拗れるのがもどかしい。でもそれがあるからあの可愛すぎる清居も見られるという…本当に最高なんです…

 素晴らしい原作を書いてくださった凪良ゆうさんありがとうございます。

 そしてなんといってもドラマですよ。ちょっと1話から私的良すぎポイントの振り返りをさせてください。

 1話

 このドラマ全体のポイントになってくるのは「目」だと思います。突如現れた美しい彼に心を奪われる。引き寄せられて目が離せないという目。心を奪われていることがすぐ分かるし、その平良の揺らがない真っすぐすぎる目が、見ているこちらにも刺さる。平良が清居を見る目は本当にぶれないんです。まさに引力に引っ張られているよう。

 そして教室で寝てる平良が清居に恐る恐る近づくところが可愛い!「寝てる?」じゃないのよ!可愛い!

 手に連絡先書くところも良いですよね。この何気ない一コマが後にめっちゃ影響してくるという。

 教室でバケツの水をこぼした吉田が、平良に床を拭くように頼んだところに清居が出てくるシーン。あそこでもうちょっと清居の独占欲が少し垣間見えるというか、こいつのことを好き勝手にやっていいのは俺だけだみたいなの感じることないですか?

 500円くれるところも、言葉に詰まってしまった平良を適当に待ってるって言ってくれているところも清居の底にある優しさが出てくるところも好きです。

2話

 清居がダンススクールに通っていることが平良にばれたことによって共通の秘密ができるわけですが、それにしても清居は平良と同等にしゃべってる感じがします。他の人みたいに馬鹿にしていないというか。

 2話の勉強会で扇風機が清居に当たるように置いてたりとか、清居の飲み物が少なくなってたらすぐおかわり入れたりとか、花火してるとき平良がジンジャーエール入れてるんだけど清居のだけ大きいコップっだって他の方の感想で見て見返したらその通りで、本当にコップ二回りぐらい大きくてめっちゃ笑いました。笑

 自転車二人乗りした時のの背中合わせの平良のドキドキ半端ないだろうな…

 水浴びの時の青春キラキラ感半端ないですよね。「清居くんが綺麗だから」と嘘が一つもない言葉で言われたときの清居の目の動揺が可愛い!

 平良のパーカー着た清居の萌え袖も堪らん!

 花火をしている清居から目が離せないの目が本当に惚れてる目ですもんね…

3話

 怒涛の出来事が起きる第3話。

 倉田ちゃんが平良をタイプかどうか聞かれているときに清居が話遮ってるのも、やっぱ無意識的に気になっちゃてるのかなとか見返して思いました。

 小さいころ「好き」という言葉が詰まって言えなかった平良が、清居を前にするとまっすぐに詰まることなく言うことができる。それが、平良にとってどれだけ清居が特別な存在かということを表していると思います。

 髪がごわごわなの「触れば分かるよ」(上目遣い)じゃないんですよ本当に!

 「綺麗だなって思うのは清居だけ。清居だけが特別。」のあとの伏し目がちなの動揺瞬きの後の「きも…」は完全照れ隠しですわ…

 手の甲にキスするシーン本当に美しいですよね。触れる時に人差し指でちょっと触れるところとか、宝物みたいにとっても優しく手を包み込むところとか良すぎです。

 会話がなくともたまに一緒にいるっていうのは、清居的にも平良といるのが心地よかったんだろうなと思いました。

 卒業式の日の「なんか俺に言うことないの?」って清居絶対告白期待してましたよね!「もういい」のちょっと拗ねた感じも良すぎ!

 平良の悪いところは本当に自分の世界で完結してて、そういう関係になることなんてありえないって思ってるところ。それがこの2人の関係を拗らせに拗らせる笑

 4話

 小山くん優男なんだけど、当て馬過ぎて切ないというか、最初から2人に入る隙なさ過ぎて当て馬にもなり切れてなくてちょっとつらい。良い子だから尚更。

 ホットココアみたいな小山くん、ホットココアのCMに出る清居。平良が心奪われるのはテレビの中の清居。良い対比です。

 私、喫茶店の舞台で清居が出てきた時の平良が大好きなんですけど、小山くんといてもなんか目が死んでいるというか生気があんまりなかった平良(本当に無味無臭な日々を送ってきたんだろうなと感じさせられる)が、清居を見た瞬間、目がじわじわ輝きだすんですよ!世界に清居がまた舞い降りた希望、嬉しさが入り混じったあの表情素晴らしいです。

 打ち上げに誘われたときの即答の「行く」の目輝きすぎおもろすぎ。清居しか見てなさすぎ。小山くん不憫すぎ。

 打ち上げでの平良の妄想過激すぎるから!笑 酔ってる清居可愛すぎるから!

 公園でジンジャーエール渡して「飲めるかよ」って言ったのに結局ジンジャーエール受け取って飲むシーン。あれ会ってない期間あったけどちゃんと平良が清居の好きなもの覚えてくれてて内心嬉しいっていう気持ちあったんじゃないかなという妄想です。高校の時と変わらない熱量で見つめられて「相変わらずきもいなお前」って言ってるところも、変わってなくて良かったとかいう気持ちあったんじゃないかなみたいな妄想広がります。

 スマホ差し出すとこ本当に可愛い。「お前なんで携帯の番号変えたの」って視線を逸らす感じが凄くそのことを気にしてそうで良い。

 「お前この後どうすんの?」(上目遣い)は見ているこちらの心臓が持ちません!そんな顔されたら狂う!笑

 「あいつと俺どっちが好きなんだよ」!!!!?????おいおいおいおい嫉妬?嫉妬なの????清居平良のことめっちゃ気になってるやん!

 清居モノローグ初見は最高じゃんになりました。あんな男からの連絡をずっと待っていたんかい。(歓喜)5話の予告何回みたことか。平良目線で語られていた物語を清居目線から見ていいんですか?そんなに可愛い表情していたんですか?

5話

 清居のちょっと舌ったらずなモノローグが可愛い。

 平良から語られていた物語を清居目線でなぞることによって話により深みがましますよね。そんなこと考えてたんだとか新たな事実も相まって胸が苦しくなります。

 トマトジュース事件が清居と平良にとっての転機だったような気がします。その時の清居いい顔するよな~

 清居のファーストキスという事実尊すぎておかしくなりそう。

 清居めっちゃ平良に振り回されて乱されているのがもう愛しい。

 「お前に平良の何が分かる」はい。視聴者ノックアウトです。

 「この顔が見たかった」「勝ったと思った」という心の内が知れるのが好きです。

 Twitter情報で打ち上げで、入間さんに平良のこと聞かれて動揺して入間さんウイスキー?飲んでるのにビールつごうとして断られてるの知ったんですが、そいういう細かさ好きってなりました。2話の大きいコップの時もそうなんですが、心情が言葉や表情だけじゃなくてちゃんと行動としても表されていて見返すのが楽しくなります。

 小山くん、清居の写真みて抑えきれなくなったんだろうな~清居が強すぎて誰も入る隙がないから切ないよね。

 どこが好きかと問われて「ごめん、説明できない。」という答え。確かに、出会った時から世界は清居一色になって、でも彼は自分のことを好きになんてならないし、パシリはさせられるし、でも目が離せなくて、まさに引力で、その想いを簡単に言葉になんて表せないんだろうなと感じます。

 清居の「じゃあな」と小山くんの「さよなら」の対比がまた良いですよね。小説でもあるんですが、「じゃあな」には一般的には「じゃあ”また”」の意味が込められてるわけじゃないですか。清居はまだ完全に平良への気持ちが切れているわけじゃない。一方小山くんはちゃんと告白をして振られて、区切りがつけれたからこその「さよなら」という別れの言葉を選んだというところが良かったです。 

6話

 ハグを目撃してしまった清居の稽古中の心ここにあらず感…そして小山くんに悪口言われて不機嫌になる清居…

 小山くん良い子過ぎるが…可哀そうになってくる。幸せになってくれ。

 ケガした指を思わず舐める時の迷いなさと動揺しまくる清居、そしてキスしそうになったところで我に返る平良。。見ているこちらも清居と一緒に「は?」とならざるを得ない状況でした笑 清居生殺し状態。

 「世界で一番好きな人」なのに付き合おうとは思わない。キングと一兵卒だから。清居がこんなおれのこと好きだなんてありえない。清居を崇めているばっかりに自分の中で完結してしまっている平良。

 お前が言ってくれたら、俺だって折れるのに、素直になるのに。なんでお前は俺を求めてこようとしないんだ。なんでただの俺を見てくれない。自分をキングとしてしか見ない平良がもどかしくて苦しい清居。

 両想いなのにこんなに拗れるのは完全平良のせいなんですが、清居を想うと胸が痛みます。

 平良からの音声メッセージを聞く清居の目が「もうこれで連絡は最後にします。」で少し揺れて「清居のことを想うのはこれで最後にします。」のところで少しだけ見開く。この細かいけど確かな心の揺れがもうぎゅんぎゅんです。

 平良が清居を思い出すシーンの清居がどれも色あせず美しくて、あの時変わらずずっと清居のことを想っていたことが分かります。

 ここから清居の本音ボロボロシーンなのですが、本当にキングじゃなくて普通の恋する男の子っていうのが表れてて、愛しい。勝手に俺の世界に入ってきて好き好きいってきてたのに勝手にいなくなったずっと平良のことを考えてたこと、追いかけてこなかったり連絡がとれなくてどうしようもなく苦しんだこと。こんなみっともない姿本当は見せたくないけど、そうでもしなきゃ平良には伝わらないから。清居も平良と同じように理由はないけど好きなのがまた良い!健気で可愛くて見ているこちらも泣きそうになってくる。

 キスの話が何回か出てくるところ、本当に何かにつけてファーストキス思い出してたんだろうな~。

 清居が本心を話してくれたことで、やっと平良が清居のことを「キング」ではなく「清居奏」として見ることができた。「俺は神様じゃない」という清居に対する平良の深い頷きがそれを表していますね。

 「清居に触っていいかな。」と問う平良の瞬きをせず清居をみつめるまっすぐさ。それに対する清居の「今までと同じじゃ…やだ」のやだの前に口をつむぐ感じと「やだ」の破壊力。目の前にいる清居がどうしようもなく愛しいという目をする平良。

 「清居、好きだ」の後のハグもめちゃめちゃ良い。二人してかみしめてる感じが。

 キスシーンで平良が笑ってるの見返している時に気づいて、ハピネスになりました。まさに名シーンです。

 2話で初めて自転車を二人乗りした時背中合わせだったのが、6話で抱き着く形になってるのが本当にもう…そしてカラメルが流れるタイミング完璧すぎ!

 自転車シーン最高の連続なんですが、平良の「可愛い」のとこ私も可愛いって言ってました。普通に。

 そして最後の「ほんと、きもい」の清居の笑顔で私は狂いました。平良のこと大好きやんほんま勘弁してくれや。それを聞いて幸せそうな笑顔の平良も可愛い!

 ラストシーンは息を呑む美しさって感じでしたね。

 

 はい。というような感じで6話分怒涛の振り返りをしたんですが、改めて見ても良いドラマです。

 互いのモノローグがシンクロするところがいくつかあったと思うんですが、それがもう二人の根底にある精神的なつながりを表しているようで凄く好きです。

 あと目で魅せる演技が皆さん凄くないですか?動揺も驚きも嫉妬も悲しさも愛しさも目で訴えかけてくるものがあるというか、見ているこちらもその目に狂わされる力がありました。

 6話という限られた話数の中での小説の改変具合も良かったなと思います。小説で使われている印象的なセリフがドラマでも上手く散りばめられていて、設定変更も世界観を壊すことなくされていると感じました。小説ではセリフとして言っていたところをドラマではモノローグとして入れてあったりなど、違いを見つけるのも面白くて、小説とドラマを交互に見るのがエンドレスに続いています。小説を読んでいてもドラマの皆さんが思い浮かぶのが、それだけ皆さんがはまっていたことを表しているような気がします。

 平良目線と清居目線で描かれていた2曲の主題歌も凄く良かったです。『カラメル』はポップだけど平良が清居をまっすぐに想う切なさもあって、『Follow』は美しくて清居の心情を的確に表している感じがもう二人にピッタリすぎて驚くぐらい。

 美しい彼の世界観を見事に表してくださった監督の酒井さん。原作を最大限生かした素敵な脚本を書いてくださった坪田さん、全身全霊で挑んでくださったキャストの皆様、その他このドラマに関わってくださった皆様。素敵な作品をありがとうございました。皆様の今後の活躍も期待しております。

 ビジュアルブックやグッズだったり、楽しみがまだ残っていますが、いつか続きが見られたら嬉しいななんて淡い期待を抱いております。

 このドラマの感想を書きたいと思った時、私には、良いとか尊いとか、そんな簡単な言葉しか出てこなくて、とてももどかしいと感じました。このドラマを見たときの感情や素晴らしさをまだ的確に表せるような言葉をまだ私は知りません。それでも熱量は少しは伝わったかなと思います。語彙力のなさではなく、説明できないぐらい好きってことにしときましょうかね笑

 だからこそ皆さんにも見て感じてほしいです。何度見返しても悶えること間違いなし。私ももう少しこの作品の余韻に浸りたいと思います。

 

 

237