想い箱

想い箱

好きを詰め込んだ宝箱

2本目 ボヘミアン・ラプソディ

 ボヘミアン・ラプソディ。映画の無料券があったので、先週私も見てきました。予告を見たときに面白そうだなと思っていた作品です。フレディは私が生まれる6年前に亡くなっており、クイーンのことはほとんど知らなかったのですが...聴いたことのある曲の多さに驚きました。世界に愛されている証拠だと感じます。あと最初の映画始まる前に配給会社のロゴ?が出るときのお馴染みの音楽がロックテイストで凄くかっこよかったです。

 映画の尺と音楽を伝える映画という内容的に、登場人物の背景を深く掘り下げるのは限界があったと思います。映画として成り立たせるために史実と少し違うところもあったみたいですね。その中でも、フレディの孤独はひしひしと伝わってきました。成功者って私たち以上にどこか一人で抱えているイメージがあります。成功すると周りの人の対応も変わってくるだろうし、プライべートな部分も不特定多数に簡単に晒されます。幼少期のことであったりセクシュアリティのことであったり、フレディを見ていると愛に飢えているのかなと思いました。

 私が好きなシーンは、まだデビューをしていないクイーンの4人がスタジオでいろんな楽器を使って演奏しているところです。心から音楽を楽しんでいるのが伝わってきて、こっちまでわくわくしました。皆信頼しあってて、どんどん新しいことをやって、どれも自信があって面白い。4人とも才能の塊です。一回離れ離れになってしまうけど、やっぱりそれぞれがそれぞれを必要だと感じていた。この4人じゃなきゃ駄目だったってなんか凄くグッときます。メアリーもとても素敵な女性でした。

 そして、圧巻なのはやっぱり最後のライブシーンですかね。私は、フレディとお父さんが和解するところから泣いてしまいました。なんかやっと存在を肯定されている気がして。ライブシーンはもう泣けるし、わくわくするし、一緒に叫びたくなるし。私の中では『RADIO GAGA』が頭から離れなくなるぐらい良かったです。あの手拍子のリズムもとても好きです。会場にいる人達・テレビ中継を見ている人達の笑顔、一気に目標金額に跳ね上がっていく募金、音楽って本当に世界を救う力を持っていると感じました。クイーンは親日家で日本に来たこともあるとのことですが、この中継はやってたんですかね?もしやってたら同じ時代を生きて、見てみたかったです。

 家に帰ってからYouTubeで、当時のライブ・エイドの映像を見ました。映画の中の4人が本当にそっくりで生き写しのようだと感じました。確かにあの場所にクイーンは生きていた。クイーンを知っていた人が見るとより感慨深い映画ではないでしょうか。

 フレディは、クイーンは、多くの人に愛され、多くの人を愛しました。そして彼らにしか作れない音楽で多くの人を救い、今でも語り継がれています。きっとこれからもそうでしょう。私の心にも刻まれました。クイーンのこと少しでも知ることができて良かったです。良い1本でした。All Rihgt!!

 

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