想い箱

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第2回 ゾンビが来たから人生見つめ直した件

 先日、最終回を迎えた『ゾンビが来たから人生見つめなおした件』。遅くなりましたが、本日私も観了しました。

 こうして、思わず感想を書いてしまうほど、心にずっしりくるものがある。そんなドラマでした。

 最初は、NHKでゾンビドラマをやると聞いて「ふ~ん」ぐらいだったのですが、予告を見て、石橋菜津美さんが気になり、土村芳さんと川島潤也さんがでていることを知り、なんとなく1話を見たのが始まりです。

 ゾンビものってあんまり見たことないんですけど、「突然襲われて戦うパニックホラー!」みたいなイメージがあったので、周りの状況を達観してみている主人公だったり、誰も特別強くない、私たちと同じ普通の人たちが巻き込まれている状況が新鮮で次の展開も気になり、継続視聴することに決めました。

 『ソンビが来たから人生見つめ直した件』っていうこのタイトルとテーマが秀逸だと思います。今までなんとなく生きていた日々が、ゾンビが来たことで一変して、極限状態になったことで、今までの人生と向き合うきっかけとなる。馬鹿らしいけど、それぐらいのきっかけがなきゃ駄目なのも事実で、それが視聴者にも突きつけられるんですよね。

 今まで目を背けてきたものに目を向けるって簡単じゃないけどとても大事なことだと思います。

 登場人物みんなダメなとこもあるけど憎めなくて、ゾンビになっていく姿や生きていく人への想いを吐露する姿は涙が溢れ出てきました。

 尾崎乏しいの最後のことば(抜粋)↓

「自分が生きていることに美しさを感じよう。生かされているんじゃない。生きることの素晴らしさなんてどうせ分かりっこない。まずは生きてみよう。せっかく生きているんだったら、死んだように生きるなんてくだらない。」

 尾崎は今ここでこんなこと分かったってもう遅いって言っていたけど、分からずに死んでいく人もたくさんいます。だから凄い。そして尾崎の想いはYouTubeを通して世界中に人の届きました。

 あと、最後まで神田くんが神田くんで最高にロックでした。

 

 主人公であるみずほは、くだらないことで悩んで生きる人生を選んびました。

 人間かわいそう。ってなんか分かります。考えなくてもいいような余計なことばっかり考えて、理性とか感情とかに振り回されて無駄に悩んでしんどい思いして。だったらゾンビの方が気楽で楽しいかも。

 でも実際問題今私のいる世界にはゾンビはいないわけで...なら死んだように生きるぐらいだったら、今いるこの世界で思いっきり楽しんで死んでやりたいですね。まだ何も終わっていないんだから。そう思わせてくれるようなドラマでした。

 私は、言葉選びが下手なのでこのドラマの凄さというかぐっとくる感じをうまく伝えられなくてもどかしいです。

 また、再放送とかあるのかな...機会があって興味がある方はぜひ見てみてください。

 

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