vol.26 山﨑賢人 -少女漫画実写化の王子から唯一無二の俳優へ-

山﨑賢人（やまざき　けんと）

　今回紹介するのは、現在映画『キングダム』が大ヒット中の山﨑賢人さん。前々から紹介したかった方です。私も先日やっと『キングダム』を映画館で見れたのでこのタイミングで書かせていただきます。

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山﨑賢人 (@kentooyamazaki) • Instagram photos and videos

　山﨑賢人さんは、私が紹介するまでもなく人気の俳優さんです。イケメンで爽やかで少し天然なところもあり、笑顔も素敵。

　そんな彼の出演作を振り返ると、「漫画原作の実写化」によく出演しているという印象の方が多いのではないでしょうか。

　特に少女漫画の実写化が多く、今ではお馴染みの「壁ドン」という言葉が生まれたのは、彼が主演を務めた『L・DK』でのシーンが先駆けだったとも言われています。

　漫画の実写化は賛否両論がとても多いです。小説のように読者に情景や人物像を想像させるものは、人により解釈が変わってくるので、原作の大幅な改変などをしなければ受け入れられる余地はあるように思います。

　しかし漫画となると、原作者が描かれた確固たる容姿のキャラクターが存在し、そのイメージで物語が展開していくので、役に合う、合わないがはっきりしていて、少しでも違うと受け入れられないことが多いです。

　少し人気が出てきた漫画はとりあえず実写化に進んでいるような現在。その中で、あの漫画もこの漫画も主人公を演じるのは同じ人となると、「またか」と言われてしまうのは仕方がないような気もします。

　私も、誠に失礼ながら、ネットで「大人気漫画○○実写化。主人公は山﨑賢人さん」というニュースを見るたび「またか～このまま漫画の実写化でキャリアを積んでいって大丈夫なのかな～」と要らぬ心配を勝手にしていたりもしました🙇‍♀️

　私があまり知らないだけで、爽やか王子様だけではなく35歳の高校生やチームバチスタで闇のある男の子を演じられたりもしていましたね。一度実写化王子様イメージが付くと中々離れないものです。

　　役者さんにとってやっぱり年齢的に高校生役から一歩外にでるタイミングが重要な気がします。『陸王』でのこれまでとは違う内容や役どころ、大物俳優さんとの共演は大きかったのではないでしょうか。

　そんな私の中で、彼のことがもっと気になるような、大きな転機となった作品は『トドメの接吻』でした。

　最初は、「今話題の若手俳優ばっか出してるだけで、内容はあんまり面白くないんだろうな」と思って敬遠していたのですが、ネットでトレンドに上がっている情報などを見てドラマを見てみると、単純な恋愛ものではなく思っていたよりも内容が考えられていて面白い。

 　いつも爽やかだった彼が、クズ役というのも新鮮でしたが、その裏に隠された想いも上手く表現されていました。俳優として新たな一面を見れて良いなと思ったのを覚えています。

　あと『グッド・ドクター』の湊先生もとても好きです。一生懸命で温かくて笑顔が素敵で、時に葛藤しながらも子供たちに寄り添う姿にぐっときました。上野樹里さん演じる夏美先生との微笑ましいやり取りも癒されます。とても役に合ってました。

　今、大ヒットしている『キングダム』の話も少し。私は、原作を読んでいないので比較はできませんが、脚本に原作の方が関わっているというのはとても心強いです。信と漂の友情とか、漂の生き様とか泣けました。みんなそれぞれ信念がある、果たさなければならない夢がある。だから強くなれる。魅力的な人物も多く面白かったです。

　「またか」から「彼じゃなきゃ」に。

　徐々にそんな存在感をだしている俳優さんになってきているように感じます。

　もっといろんな役を演じている姿を見れること、これからも楽しみにしています！

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